土居珈琲『マラウィ ムズズ・ユニオン』
土居珈琲さんの「新豆」を味わうセットからマラウイのムズズ・ユニオンです。
今回は女性生産者によって作られた銘柄。
その繊細な手仕事を味わうという銘柄です。
ショップ
『マラウィ ムズズ・ユニオン』のコーヒー豆データ
- 生産国 マラウイ共和国
- 地域 フォカ地区
- 生産者 ムズズコーヒー農園生産者組合
- 精製 ウォッシュト
- 特徴 女性生産者によって作られた銘柄
焙煎はシティローストです。
今回も収穫されたばかりの新豆なんですが、コロコロっとしたかわいいコーヒー豆です。
マラウイ、ムズズだからカティモール種かな、それともゲイシャ種かな。
豆の特徴
華やかな香り、柑橘系の酸味。バランスのとれた味わい。チョコレートのような甘さが心地よい。
『土居珈琲』
マラウイということでアフリカですが、今回は個性的な方向ではなくバランスの取れた銘柄。
酸味、苦味、甘みが全方位にほどよくあり、アフリカ的な酸味の良さとチョコレート的なフレーバーが同時に楽しめる感じです。
マラウイは農業国ですが、主要輸出品目のひとつがコーヒー。
そしてマラウイは珍しくゲイシャ種が商業ベースに乗っているということで、コーヒー通には隠れた人気だったりするみたいです。
ゲイシャ種とはいっても有名なパナマのゲイシャ種とは少し異なり、細長い豆ではなくやや小さめ。
マラウイでは他には、カティモール、ムンド・ノボ、Sアガロといった品種が栽培されているようです。
マラウィってどんな国?
マラウイはアフリカ大陸南東部にある内陸国。
今回のムズズコーヒー農園生産者組合があるムズズは、マラウイ第3の都市で北部の中心地。
北部は高原が多く、安定した温帯夏雨気候。
この地図を見ても分かる通り、マラウイ湖がかなりの面積を占めています。
国土の20%以上がこのマラウイ湖です。
マラウイ湖には500種以上の魚が生息していて、漁業も盛ん。
マラウイ湖のフィッシャーマンの方々。
このマラウイ湖ですが、国立公園にもなっているし、世界遺産にも登録されています。
九州と大体同じぐらいの広さの大きな淡水湖で、アフリカでは3番目に大きな湖です。
この写真のような感じで観光資源としても重要だそうです。
こんな感じのハート型の島があったり、きれいそうです。。。が、住血吸虫が結構いるとのことでデンジャーゾーンです😱
マラウイ湖に限らず、アフリカの淡水湖ってそういうところが多いみたい。。。
フィッシャーマンの人たちって大丈夫なんでしょうか。
でもね、眺めているだけなら美しいです。
マラウイ湖の夕焼けです。
土居珈琲『マラウィ ムズズ・ユニオン』淹れてみました
今回はハリオのV60 メタルドリッパーで淹れてみます。
ブラックがカッコいいドリッパーです。
V60で酸味、苦味、甘みをバランスよく落とし込みたいところ。
V60は工夫すると、いろいろな落とし方ができて面白いドリッパーですよね。
レシピ
- コーヒー豆 15g
- 注湯量 250g
- 抽出時間 2分30秒
- 挽き目 中挽き
- 湯温 91〜92度で開始
中挽きですが、心持ち高めの湯温とやや長めの抽出時間で、じっくり出します。
そしてサーバーは使わず、マグカップに直接落とします。
マグカップはORIGAMIのバレルアロママグ。
これもすごく使いやすいマグカップです。
土居珈琲さんのチャートだと香りが控えめな点数になっていますが、挽いた時に良い香りに最初に気づきました。
こうしてドリッパーに入れた時に分かります。
テイスティング評では「華やかな香り」とされていますが、確かに香りが良い。
そして飲んでみると、これはまたバランスの良いコーヒーです。
柔らかなミルクチョコレートのような甘さに適度な苦味が加わり、絶妙なハーモニーを奏でます。
そして酸味もきれいに感じられます。
酸味の雰囲気が中南米系とは少し異なり、華やかな香りとともにアフリカのコーヒー豆のイメージを想起させますね。
これもう少し焙煎度合いが浅いと、よりアフリカらしい方向に行く豆じゃないかな。
それにしてもこの甘みはいいですね。
チョコ系でも、どちらかというとミルクチョコレート。
その柔らかいチョコ感が長く余韻を残す印象。
華やかな香りと相まって、高級感が感じられる味わいと言ってもいいかもしれません。
今回は土居珈琲さんの「新豆」を味わう銘柄セットから2つ目なんですが、どちらも複雑な風味が楽しめるコーヒーとなっています。
やっぱり新鮮な新豆だと、いろいろな成分が失われていない状態なんでしょうか。
良いコーヒー豆が瑞々しい味わいを含んだまま届けられたような感覚ですね。
いやぁ、良いなぁ。
それにしてもマラウイ、前に淹れたチノンゴ・ヴィレッジといい、アフリカの小国ですが侮れませんね。
美味しいコーヒー豆に出会えます
おすすめのコーヒー通販