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ブラジルはコーヒーも良いですが音楽も素晴らしい
ブラジルはコーヒーでも有名ですが、実は他にもいくつか、世界に誇れるものを持っている国です。
コーヒー、サッカー、アマゾン、シュラスコ、リオの夜景、イグアスの滝、カーニバル、そしてサンバにボサノバ。
こうして挙げてみると、超有名なものがいっぱいあって、すごいですね。
この記事では、その中で音楽、ボサノバです。
この1枚を聴くだけで、極上のリゾートに連れていってくれる、そんなアルバムを紹介します。
GETZ/GILBERTO 極上のボサノバ
スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトの合作アルバムで、ボサノバ史上最高の一枚と言ってよいものです。
1964年にグラミー賞4部門を受賞した作品です。
アントニオ・カルロス・ジョビンもピアノで参加しています。
それと当時ジョアン・ジルベルトの奥さんだったアストラッド・ジルベルトが2曲だけボーカルで参加しています。
役者も揃っていて、それだけでも良さそうですよね。
スタン・ゲッツのサックスの音色と旋律が素晴らしく、引き込まれます。
僕はこのアルバムを聴くたびに、コパカバーナの海岸沿いのカフェ、午後の気怠い時間というイメージが浮かびます。
特に4曲目の『Desafinado』、5曲目の『Corcovado』辺りが特にそうですね。
ボサノバのボーカルはビブラートを効かせたりはしません。
ジョアン・ジルベルトは、あくまでクールに感情を抑えて静かにメロディを追っていきます。
もしかしたら、歌ってるという意味では、スタン・ゲッツのサックスの方が歌っているかもしれませんね。
ボサノバの魅力 明るさと切なさ・儚さ
このアルバムでは、ボサノバ特有のリズムに、サックスとピアノが絡み、思わず引き込まれる世界が構築されています。
スタン・ゲッツのサックスは、最初の一音だけでもグッと掴んできます。
ボサノバは、よくお洒落でカフェなんかでかかっていそうで、「軽い」音楽だって思われているかもしれませんが、実は音楽的にもちょっと凝っていて、それにすごく美しさがあります。
心地よいので、聴き流してしまっても、もちろんいいのですが。
明るさと同時に、どこか切なく儚くサウダージを感じさせるのがボサノバの魅力。
サンバが動で明ならば、ボサノバは静で暗ですが、実はリズムは親戚で、ボサノバのスピードを上げるとサンバと極めて似ています。
ブラジルの底抜けに明るい部分と翳りの部分を、この2つの音楽は表しているように思います。
でも静と暗と言っても暗くなりすぎないのがブラジルです。
リオの街、コパカバーナの海岸
上の写真はコパカバーナの海岸ですが、リオって感じですよね。
ボサノバが生まれた街です。
僕はこのアルバムで一番好きな曲は、7曲目の『O Grande Amor』。
華やかさ、儚さが同居した良い曲です。
こんなボサノバには、ビターだけどほのかに甘いブラジルの豆を合わせてみてはいかがでしょう。
GETZ/GILBERTOと合わせたら、午後の時間が贅沢になると思います。