告白します『ネクストGを9ヶ月掃除しませんでした…』
当ブログでも前からカリタ ネクストG使ってますが、これまでレビュー書いてませんでした。
なんとなく中途半端なレビュー書くのもなぁと思ってるうちに結構時間が経ってしまったんですよね。
それでですね、ひとつ告白しますと、実は購入してから最初の9ヵ月間、カッター掃除せずに使ってましたd( ̄  ̄)
ネクストGはコーヒー粉が飛び散らないんです。
だからついまだ大丈夫かな、もう一杯淹れてからって思ってるうちに9ヶ月が。。。
月日が経つのは早いものです。
だけどね、全然問題無かったですよ。
これは素晴らしいですね、カリタさん!
まぁさすがに6ヵ月過ぎたぐらいから、ちょっとコーヒー粉が落ちてくることが増えたかなと思ってましたが。。。
それでも味わいに特に影響とか感じなかったですし、挽いた粒度も揃ってますし。
ホントに使い方が簡単で手間要らず。
カリタで電動ならネクストGはおすすめです!
ちょっと高いけど、長く使うならコストパフォーマンスは悪くないと思います。
この記事では、ネクストGのメリット・デメリット、使い方、掃除や手入れの仕方、ゼロ調整などについてレビューします!
カリタ ネクストGは使い方が簡単
ネクストGの使い方は以下の通り。
- 電源コードをコンセントにつなぐ
- コーヒー豆を量ってホッパーに入れる
- 挽き目の調整ダイヤルを好みの位置に合わせる
- スイッチを入れる
- 挽き終わったらスイッチを切る
これだけです。
毎回掃除したりする必要はないので、実はかなり楽です。
ネクストGは時短効果がでかい
同じカリタの電動コーヒーミルCM50とかだと、使った後にクリーニングブラシで掃除しないといけないですよね。
そういう手間がかなり少ない。
電動コーヒーミルの中でも時短効果はでかい機種だと思います。
忙しい方には絶対おすすめ。
私は時間をお金で買うみたいな人にはピッタリです。
と、まぁそんなこと言うと語弊があるかもしれませんが、ホントに使い方は簡単です。
カリタ ネクストGのメリット
ではここで、まずはネクストGの良いところを紹介します!
ネクストGで淹れるとコーヒーが美味しくなる
ネクストGで挽くとクリアな美味しいコーヒーができます。
使い方が簡単なことに加えて、ホントに美味しいコーヒーを淹れることができます。
とても均一な粒度で挽けるのです。
コーヒー粉の粒が揃っていると抽出のムラが少なくなるので、できるコーヒーがクリアで美味しくなります。
これはネクストGが採用しているカッティング方式や低速回転のモーターなど、いくつかの機能がバランスよく組み合わさった結果だと思います。
このあたりはカリタさんの製品開発の良さだと思います。
ネクストGの良いとこ:粒度が均一
コーヒーの専門家の方々が口を揃えて言っていますが、挽いたコーヒー豆の粒が揃っている方がコーヒーは美味しくなります。
粒度が揃っているとお湯の浸透ムラが少なくなるということと、粒度が揃って挽けているということは、雑味を出しやすい微粉も結果として少ないということだと思います。
そしてネクストGは、数多くある家庭用の電動コーヒーミルの中でも粒度が揃っている方です。
そのおかげでネクストGを導入すればコーヒーは美味しくなります。
くちコミでも大体クリアで雑味が少ないという書き込みが多いですが、まったくその通りです。
コーヒーが美味しくなる、これは最大のメリットですよね。
ネクストGの良いとこ:粉が飛び散らない
これはむちゃくちゃメリットが大きいです!
ネクストGには静電除去装置(静電気じゃないです)が付いていて、ほとんど粉が飛び散らないのです。
ネクストGの取扱説明書によれば、「帯電防止イオン」を発生させる装置です。
上の写真の「高圧注意」のとこです。
これってすごいですよね。
粉が飛び散るのは仕方ないと諦めていませんか?
そんなことないのです。
ネクストGを導入すれば。
上でも書いたように、これも時短につながる利点です。
ネクストGの良いとこ:掃除の手間が少ない
さすがに僕がやったみたいに9ヵ月も掃除しないのはしなさすぎですが😅
カッター掃除の頻度ですが、2、3ヵ月はしなくても本当に大丈夫です。
ちなみにカリタさんに問い合わせてみたところ、以下の回答を頂きました。
[ お問い合わせ内容 ]
ネクストGについての問い合わせです。
購入以来9ヵ月ほど掃除せずに使用したところ、コーヒー粉がかなりこぼれ落ちるようになりました。
ほぼ毎日使用していますが、作動は安定しており、その点は心配していないのですが、どれくらいの頻度・間隔で掃除をすれば良いのか教えて頂きたく、よろしくお願いいたします。
『この度は弊社コーヒーミルNEXT-Gのお問い合わせを頂き誠にありがとうございます。さて、お問い合わせの内容ですが、コーヒー豆の焙煎具合や使用量によっても変わりますが、基本的には一か月に一回ぐらいカッターの内部を掃除して頂き、粉出口の穴も掃除して頂くとより良い使い勝手に成るかと考えます。
何かご不明な点がございましたらカリタメンテナンスまで、お気軽にお問い合わせをお願いいたします。
お問い合わせ先 (株)カリタメンテナンスセンター宛
〒221-0021 横浜市神奈川区子安通1-111-1
TEL.045(440)6121 FAX.045(440)6120
カリタメンテナンス』
ということで、毎日ネクストGを使う人は1ヶ月に1回ぐらいが目安ということが確認できました!
回答のメールにはネクストGの取扱説明書のPDFまで付けて頂きました。
丁寧な回答、ありがとうございます。
ネクストGの良いとこ:熱が発生しにくい
高速で回転する刃から、どうしても摩擦熱が発生します。
ですが、熱はコーヒーの風味を飛ばしてしまいます。
ネクストGはモーターの回転数を従来品の50%に抑えることにより、できる限り熱の発生を減らしています。
スペシャルティコーヒーを楽しむのであれば、風味は絶対重要です。
微妙な風味を楽しむのがスペシャルティコーヒーですからね。
そこに気を使った仕様なんですね。
また、回転数を抑えることで粒度(メッシュ)の安定にもつながっています。
ネクストGの良いとこ:デザインがスッキリ
同じタイプの電動コーヒーミルはどれもどちらかというとレトロなデザインが多いです。
それはそれで良い味を出していると思います。
対してネクストGはスッキリとしたデザイン。
ホッパーも縦長なデザインでスッとした感じ、調整ダイヤル周りもシンプルに徹しています。
まぁデザインは好みの問題なので、どちらが優れているというものでもないです。
もしミニマルなデザインが好きならネクストGはピッタリです。
カタログベースのサイズは以下の通り。
寸法(mm) | 幅 123 x 奥行 215 x 高さ 401 |
ネクストGの良いとこ:比較的作動音が小さい
これはモーターの回転数を減らした恩恵。
作動音は従来品の65%までに抑えているそうです。
とはいえ、それなりに大きな音はしますが😅
挽いている間はちょっと会話はしにくいです。。。
カリタ ネクストGのデメリット
次にネクストGのデメリットを挙げてみました。
ネクストGの良くないとこ:挽く時間が長め
これは熱が少ない・粒が揃う・騒音が小さいという3つのメリットの裏返しです。
モーターの回転が遅いので、他の機種に比べ挽くのに時間がかかります。
とはいえ手動のコーヒーミルに比べれば早いですし楽なので、それほど気にはならないかと思います。
ネクストGの良くないとこ:色の選択肢が少ない
定番で用意されているのがアーミーグリーン(AG)かスモーキーブルー(SB)の2色しかないのが、人によってはNGとなるかもしれません。
これまた好みの問題でもあるのですが、もう少しプレーンな色があってもいいかなと思いますね。
限定色の販売はあります(下の方で書きます)が、ちょっと高めになりますね。
考えてみたのですが、良くないとこはこの2つかなと。
ちょっと価格が高いということはあるかもしれませんが、長く使えるし、最終的にはコストパフォーマンスは悪くないと思うので、そこは良くないとこには挙げていません。
まぁ、これは考え方次第かもしれません。
ネクストGのゼロ調整のくちコミ
あとこれはネクストGの良くないとこではないのですが、購入時にゼロ調整されていないことがあるというくちコミをたまに見かけますね。
ゼロ調整というのは、挽き目を調整するダイヤルの取り付け位置の調整のこと。
これやったことないと何を言ってるのか分かりにくいと思います。
そんなに難しくはなくて、一度やれば「ああ、こんな感じ」って分かります。
ゼロ調整の仕方は後で説明しますね。
それで、購入時には挽き目のゼロ調整がされていなくて、中挽きにダイヤルをセットして挽いたらかなり粗かったといったコメントがあります。
自分の場合はそんなことはなく、調整しなくてもダイヤルと挽き目がズレた感じは無かったですが。
でも、まぁズレていることはあるかもしれませんね。
もしずれていたとしたら、最初は調整しておいて欲しいですよね。
カリタ ネクストGの掃除と手入れの方法
カリタ ネクストGの掃除・手入れは3つに分類できます。
動画でも解説していますので、こちらもどうぞ!
ネクストGの掃除・手入れは3種類
- 使った時、あるいは気になったらやる掃除
トレイ・受缶・ホッパー - 数ヶ月に一度やる掃除
カッターの掃除 - 必要な時にやる手入れ
ゼロ調整
トレイ・受缶・ホッパーの掃除
この3つは掃除や手入れというほどのものでもないかもしれません。
トレイ・受缶・ホッパーの3つは、使うとコーヒー粉が付いたり、コーヒー豆の油分が付いたりします。
使っていて気になったらコーヒー粉を払ったり、水洗いや中性洗剤で洗ったりします。
トレイを洗う
ステンレスの受缶を置くトレイ部分がはずせるようになっています。
これが意外と便利で、ちょっとコーヒー粉が落ちたりしたときに、さっとはずして粉を払えたり、丸ごと洗えたりします。
ネクストGは静電除去装置のおかげで、そもそもほとんど粉が飛び散らないです。
とはいえ多少コーヒー粉は落ちるので、このトレイの粉を払うのが一番やることかもしれません。
受缶を洗う
ステンレスの受缶はコーヒー粉を受けるので、これも当然ですが粉が付きます。
これもブラシで払うか、気になったら水洗いするか中性洗剤で洗うことも可です。
ホッパーを洗う
コーヒー豆って油分があるので、ホッパーもしばらくするとちょっと汚れますので、気になったら洗います。
これも何回も挽いているうちに気になったら洗うということですが、それほど頻繁に洗う必要はないです。
ちなみにホッパーが安全装置にもなっていて、ホッパーがセットされていないとモーターは動きません。
上の写真の矢印の部分、切り込みみたいになっているとこが安全スイッチで、ホッパーを置くと押されるようになっています。
これは良い工夫ですね。
カッターの掃除
ネクストGの掃除という意味では、カッターの掃除がメインです。
上でも書いたように、ネクストGを毎日使う場合は1ヶ月に1回、使う頻度が高くなければ2、3ヶ月に1回程度です。
このカッターの掃除は少し手間がかかります。
簡単に言うと、調整ダイヤルを取りはずして、中にあるカッターやその周辺に溜まったコーヒー粉をきれいに取り除く作業です。
部品数は多くないので、取り外しや取り付けは案外、簡単です。
溜まったコーヒー粉がこぼれ落ちるので、ペーパータオルなどを敷いて作業をするか、コーヒー粉がこぼれ落ちても大丈夫な場所で作業をするといいと思います。
では写真で順を追って手順を見てみましょう。
step
1セットネジ(止めネジ)をはずす
粗さを調整するダイヤルを止めている2つのネジをはずします。
最初はやや固くネジが締まっていますので、マイナスのドライバーかコインが必要です。
ドライバーで緩めてしまえば、あとは手で回して取れます。
左右に2つ止めネジがあるので、両方とも緩めてはずしましょう。
step
2調整ダイヤルをはずす
セットネジが取ると、調整ダイヤルは手前に引っ張れば取り外せます。
ダイヤルをはずした時にコーヒー粉がこぼれ落ちるので、そこだけ注意してはずすとよいかと思います。
step
3回転カッターをはずす
調整ダイヤルの次に回転カッターをはずします。
この時回転カッターの軸の先に調整スプリング(小さなバネ)が付いているので落として無くさないように注意です。
ここで、本体を覗いてみると、もう一つの固定カッターがあるのが分かります。
ネクストGはカッティング式という方式でコーヒー豆を切り刻むのですが、これは回転するカッターと固定されたカッターの間でコーヒー豆が刻まれる方式。
ですので、両方のカッターを掃除していくことになります。
それとホッパーからコーヒー豆が落ちてくる通路の部分もありますが、そこも一応みておくとよいかと思います。
step
4はずした部品をきれいにする
左がはずした回転カッター、右が調整ダイヤル。
はずした調整ダイヤルの裏をきれいにします。
次に回転カッターの方もブラシできれいにしていきます。
回転カッター、ダイヤルの裏側、本体側の固定カッター、本体のカッター脇の部分、ホッパーからの穴部分を全部きれいにします。
回転カッターの裏側もきれいにします。
step
5はずした部品を元に戻す
部品を全部きれいにしたら、また部品をハメて元に戻します。
この時、調整スプリングを忘れずにセットしてください。
回転カッターを取り付けます。
奥までしっかりと入れるようにします。
上の写真よりも、もう少し奥まで入ります。
次に調整ダイヤルを取り付けます。
上下を間違えないようにしてください。
丸いマークがある方が上です。
調整ダイヤルを付けたらセットネジを締めます。
セットネジはとりあえず手で回して締めます。
最後にマイナスドライバーで少し増し締めして完了です。
ネクストGのゼロ調整
ナイスカットGやネクストGには「ゼロ調整」と呼ばれる調整ダイヤルの位置決めをする調整があります。
ネクストGの取扱説明書では「ダイヤル調整」として説明されています。
おそらくこれがネクストGの手入れで一番分かりにくいことだと思います。
少し補足で説明します。
ネクストGのゼロ調整とは?
ネクストGでは、カリタがカッティング式と呼ぶ方式でコーヒー豆が挽かれます。
カッティング式は回転するカッターと固定されたカッターがあり、モーターで回転するカッターと固定されたカッターの間でコーヒー豆が刻まれる方式。
この2つのカッターの間隔を調整する歯車=ノッチプレートがあります。
ゼロ調整とは、このノッチプレートの細挽きの位置を確認して調整ダイヤルを取り付ける作業のことです。
調整ダイヤルは、実際にはこのノッチプレートにかぶせて取り付けられているカバーのようなものです。
調整ダイヤルを回すことにより、中のノッチプレートが回転して、2つのカッターの間隔が変わるというわけです。
この2つのカッターの間隔が一番狭い歯車の位置をゼロとしており、その位置を確認して調整ダイヤルを取り付けることから、これを「ゼロ調整(0調整)」と呼ぶのですね。
ちょっと文章では分かりにくいと思いますので、写真でやり方を解説します。
step
1調整ダイヤルの中央のネジをはずす
今度はプラスドライバーを使います。
step
2ノッチプレートのカバーをはずす
実は調整ダイヤルはこのノッチプレートのカバーなんです。
調整ダイヤルを回すのは、中のノッチプレートを回転させているのです。
step
3電源プラグをコンセントにつなぐ
モーターを回転させるので、電源プラグをコンセントにつなぎます。
電源を入れたら、ネクストGのスイッチを入れてモーターを回してください。
step
4ノッチプレートを回して細挽きの位置を確認
モーターが動いている状態で、ノッチプレートを時計回りにゆっくりと回します。
ノッチプレートはカチカチとクリックして回ります。
何度か回していくと、ある時、音が変わります。
ギュルギュルという感じの音がするので、そうしたら1クリック分だけノッチプレートを反時計回りに戻します。
1クリック戻すとギュルギュルという音はしなくなります。
このノッチプレートの位置が一番細挽きになります。
ギュルギュルという音は回転カッターと固定カッターが擦れている音です。
つまり2つのカッターの間隔が狭すぎてくっついてしまっている状態です。
step
5ダイヤルのカバーを戻す
細挽きの位置が確認できたので、カバーを取り付けます。
この時、カバーの細挽きのマークのところと、本体の丸のマークを合わせて取り付けます。
プラスドライバーで中央の止めネジを締めてたら完了です。
ネクストGでコーヒー豆を挽いてみよう
では、次に実際にネクストGで挽いてみたいと思います。
でもその前にちょっと電動コーヒーミルの方式を整理してみましょう。
ネクストGの採用する方式は?
ネクストGはカリタが「カッティング式」と呼ぶ方式でコーヒー豆を挽きます。
ネクストGのカッティング式では、2つのセラミック刃でもってコーヒー豆を切り刻みます。
さて、電動コーヒーミルには他にどんな方式があるのでしょう?
電動コーヒーミルの方式
- プロペラ式
- グラインド式/臼式
- コニカルカッター式/コーン式
- カッティング式
各社で呼び方は多少異なるのですが、こんな感じでいくつかの方式があります。
でも、大きく分けると、プロペラ式とそれ以外の2つのカッターの間隔で挽き目を調整する方式に分けられるのではないかと思います。
グラインド式/臼式、コニカルカッター式/コーン式、カッティング式は、呼び方は違いますが、どれもこの2つのカッターで挽く方式です。
構造的には似通っていますが、それぞれカッターの形状が異なります。
方式の違いによる差は
プロペラ式
その名の通り、プロペラが回転してコーヒー豆を粉砕していきます。
容易に想像がつく通り、コーヒー豆を粉砕するというプロペラ式は粒度がそれほど揃いませんし、微粉ができやすい。
上の写真はメリタのプロペラ式です。
構造が簡単で価格が安いという利点はありますが、方式的には限界があるんですね。
グラインド式/臼式、コニカルカッター式/コーン式、カッティング式
少しずつカッターのカタチが違いますが、これらの方式は二つのカッターの間隔を調整することによって挽き具合を変える方式です。
プロペラ式に比べて、均一な粒度で挽けます。
上の写真の左側がネクストGの回転カッター。
2つ上の写真の固定カッターとでコーヒー豆が削られる方式です。
各社がさまざまな機種の電動コーヒーミルを出していますが、数万円の価格帯の電動コーヒーミルであれば、かなり揃った粒度で挽けます。
思い切って購入すると、コーヒーが美味しくなった!という人が多いと思います。
ネクストGでは微粉を気にする必要はある?
よく微粉は雑味やエグミの原因になると言われます。
ハンドドリップでは、微粉は少ない方が良いわけですが、ネクストGはどうでしょうか。
どの方式、どの機種でもある程度の微粉はできますし、ネクストGでも同じです。
厳密には使用年数などにより個体差も出てくると思いますので、できる微粉の量については一概には言えませんが、ネクストGは微粉が多い方ではありません。
ネクストGのような価格帯の精度の高いグラインダーで挽いたのにエグミや雑味のあるコーヒーになってしまったという場合は、おそらく微粉ではなく淹れ方に原因がある可能性が高いです。
ネクストGでは、微粉のことはそれほど気にしなくても大丈夫かなというのが個人的な見解です。
カリタ ネクストGで挽いてみました
ネクストGの調整ダイヤルには円の大きさで粒度が示されています。
ネクストGの挽き目調整
挽き目は15段階で調整できます
調整ダイヤルを反時計回りに回し切ると一番粗挽き、時計回りに回し切った位置が細挽きです。
粗挽き
粗挽きは「ザラメ糖」ぐらいの粒度です。
粗さ調整ダイヤルを反時計回りに回し切った位置に合わせて挽いたのが上の写真。
粒度の揃い具合ですが、粗挽きだと少し粒度にばらつきがあるかなという気がします。
中挽き
中挽きは「グラニュー糖」と「ザラメ糖」の中間ぐらいの粒度です。
粗さ調整ダイヤルを真ん中の位置に合わせて挽いています。
中挽きになると粒度はかなり揃った感じです。
中細挽き
中細挽きは「グラニュー糖」ぐらいの粒度です。
粗さ調整ダイヤルを真ん中から3ノッチ細かい方に合わせて挽いています。
中細挽きでも同様に、粒度は揃った感じです。
細挽き
細挽きは「グラニュー糖」と「上白糖」の中間ぐらいと言われる粒度です。
粗さ調整ダイヤルを一番細かい方に合わせて挽いています。
細挽きになると、かなりパウダー状のコーヒー粉になっていて、粒度も揃っています。
極細挽き(ネクストGではできません)
極細挽きは「上白糖」よりも細かいぐらいのパウダー状の粒度ですが、ネクストGでは極細挽きはできません。
ですので、ネクストGではエスプレッソはできないです。
これ案外盲点なんですが、電動コーヒーミルでもエスプレッソ用の極細挽きができない機種が実は多いです。
僕はエスプレッソを自分で作ることは今のところないので困ってませんが、エスプレッソ作りたい人は要注意です。
カリタ ネクストGの定番色と限定色
いざ買うぞ!ってなると気になるのが色ですね。
どんな色があるかというと。。。
ネクストGの定番の色は2色
アーミーグリーン
スモーキーブルー
定番で発売されているのは、アーミーグリーン(AG)とスモーキーブルー(SB)の2色。
僕は結構迷ったけど最終的にはアーミーグリーンにしました。
理由は、うちの家具の色とか観葉植物なんかの緑とも合うかなと思ったからです。
ブルーはちょっと目立つかなと。
まぁ好みの問題なので皆さん好きな方でよろしいかと思います。
ただ、この色については、もう少し他の選択肢が欲しいという人は多いかもしれませんね。
特に女性はもう少し他の色が欲しいんじゃないかな。
アーミーグリーン(AG)とスモーキーブルー(SB)ってどちらも女性向きな感じはしないなぁって思うんですけど。。。
ネクストGの限定色
実はネクストGにはいくつか限定色が発売されています。
定番の色に比べると少し価格は割高になりますが、色にもこだわりたい!人と違う色にしたいという人は狙ってみてもいいかもしれません。
ネクストG 九州限定 ホワイト
さて定番以外の色ではやっぱりホワイトが人気ですね。
ホワイトはなぜか九州限定。
とは言ってもネットで買えますが、定番の色に比べ、少し割高な値段になってます。
税込60500円。
なんで九州限定なんだろうというのはカリタさんに問い合わせてみましたが、理由は社外秘とのこと。
カリタの福岡営業所の企画商品なんで九州限定ですが、これは全国で売ってほしいなぁ。
ネクストG 北海道限定 グレー
どうやら人気のホワイトに強力な対抗馬が出るみたいです。
南の九州に対する北の北海道限定グレーです。
こちらのCOFFEE OTAKU(コーヒーヲタク)さんの紹介記事が分かりやすくて良いので、ぜひご覧ください!
ネクストG アマゾン限定 アクアブルー
【Amazon.co.jp限定】カリタ Kalita コーヒーミル グラインダー ネクストG2 アクアブルー メジャーカップ付き【限定カラー】
グリーンっぽいブルーです。
アマゾン限定で非売品のカリタのメジャーカップ付き。
価格は税込58000円。
ホワイトよりは少し安めですね。
ネクストG スターバックス限定 ブラック
スターバックス リザーブ(R)ロースタリー東京でマットブラックというのがあります。
受缶も特別なカッパー(銅)色で、カッコいい。
Kalitaのロゴもスタバのロゴになっています。
スタバ好きな方にはいいですね。
でも今は買えないかも、また出ないのかな。
カリタ ネクストGとナイスカットGの比較
さて、よく比較されるネクストGとナイスカットG。
どこが違うのでしょうか。
カリタ ネクストGとナイスカットGの比較
ネクストG | ナイスカットG | |
サイズ(mm) | 幅123×奥行215×高さ401 | 幅120×奥行218×高さ337 |
本体重量 | 2.3kg | 2.3kg |
電源 | AC100V 50/60Hz | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 60W | 120W |
容量:ホッパー | 60g | 50g |
容量:受缶 | 60g | 50g |
カッター | カッティングタイプ | カッティングタイプ |
モーター回転数 | 低い(従来品の50%) | 普通 |
静電除去装置 | あり | なし |
挽き目調整(メッシュ) | 15段階 | 15段階 |
静音性 | 静かめ(従来品の65%) | 普通 |
付属品 | 無し | クリーニングブラシ |
ネクストGとナイスカットGの違い
ネクストGとナイスカットGの違いは、サイズを除くと次の7つです。
- 消費電力 ネクストGはナイスカットGの半分
- ホッパー容量 ネクストGの方が10g多い
- 受缶容量 ネクストGの方が10g多い
- モーター回転数 ネクストGの方が遅い
- 静電除去装置 ネクストGにしか付いてない
- 静音性 ネクストGの方が静か
- 付属品 ナイスカットGはブラシ付き
サイズですが、ネクストGの方が幅が3mm広いですが、ナイスカットGは奥行が3mm多い。
高さはネクストGの方が64mm高いので、違いが気になるとしたら高さでしょうか。
モーターの回転数を50%に抑えているからか、消費電力が少なくネクストGの方がエコです。
また、この回転数を落としているおかげで、静かになった、メッシュの安定性が増した、摩擦熱が減ったという3つのメリットがあります。
容量が10gだけネクストGの方が多いですが、これは一度に多く作る人しか関係ないですね。
使用する上で気になる違いは、やはり静電除去装置の有無と、挽くのに掛かる時間でしょうか。
コーヒー粉が散らばらないメリットは大きいと思います。
ナイスカットGからの買い替えの人は挽くのが遅くなったと思うかもしれませんが、これは美味しさのための改良なので、考え方次第かと思います。
ナイスカットGと迷ってる人は参考にしてください!
カリタ ナイスカットGの色
ナイスカットGの販売されている色は2色ですね。
カリタ ナイスカットG プレミアムブラウン
カリタ ナイスカットG インディアンレッド
カリタ ネクストGはアースが必要?
キッチンなど、水を使う場所で使うならアースをしておけば安心です。
キッチンなどで使うならアースをすると安心
ちなみにアースって何だか知っていますか?
アースとは
家電製品でもアースがあるものと無いものがあります。
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどの、水を使ったり水が近い電気製品には必ず付いていると思います。
水で濡れた手で漏電している電気製品に触ると感電しやすくて危険だからですね。
どういう時に漏電するかというと、製品が劣化してきた時や故障した時です。
劣化や故障で、余計なところに電気が伝わっちゃうようになってしまう状態ですが、電気は見えないので漏電しているか分かりません。
アースがしてあると、仮に漏電していても余計な電気はアースの方に流れてくれるので大丈夫というものです。
アースに電気が流れると家の漏電ブレーカが作動するので気がつきます。
アースは製品の電源プラグからアース線が脇に出ている場合が多いですが、ネクストGは本体台座の裏側にアース端子があります。
アースをして使いたい場合は、そこにアース線を繋ぐことになります。
アース線はアマゾンや楽天ですぐに買えます。
5mで数百円で売っています。
そのアース線を家のコンセントのアース端子につなぐことになります。
キッチンなど水を使うところの近くにネクストGを設置するので心配といった場合には、アースをすると安心ですね。
コンセントにアース端子が無いと工事が必要
キッチン以外のコンセントは、アース端子が無いコンセントのことが多いです。
ネクストGを使いたい場所の近くのコンセントにアース端子が無いけれど、アースもしたいという場合は簡単な電気工事をお願いしてアース端子を付けてもらわないといけないです。
カリタ 電動コーヒーミル その他の機種は?
ネクストGですが、カリタのWebサイトで見ると、業務用グラインダー製品のところに紹介されています。
一般家庭で使われていることも多いかと思いますが、製品としては業務用なんですね。
業務用としては、他にハイカットミル、パワーカットミル、クリーンカットミル、ニューカットミル、KDM-300GRなどがラインナップされています。
ここでは一般家庭用のカリタの電動コーヒーミルを紹介します。
カリタの家庭用電動コーヒーミル
カリタ CM-50
入門編としても買いやすいプロペラ式。
色はホワイトもあります。
カリタ セラミックミル C-90
挽き目(メッシュ)の調整は9段階。
色はホワイトもあります。
カリタ スロー G15
こちらはちょっと変わった電動コーヒーミル。
電池式でゆっくり挽きます。
色はネクストGと同じでアーミーグリーンとスモーキーブルー。
カリタ KPG-40
小型のプロペラ式電動コーヒーミル。
まとめ:カリタ 電動コーヒーミルのおすすめ ネクストG
ネクストGのレビュー、まとめに入ります。
長く使えるし買うなら早く買ったほうがお得かも
ここまでいろいろと書いてきましたが、買ってよかった道具のひとつです。
確実にコーヒーは美味しくなりました。
また、個人的には、やはり「静電除去装置」の威力はデカイと思います。
これのおかげで無駄な時間がなくなります。
コーヒー粉の散らばりに悩まされず、コーヒーが美味しくなる。
これって買いではないでしょうか。
ネクストGは簡単に故障はしなさそう
とりあえず9ヶ月掃除しなくても、ネクストGは極めて安定して動いてくれます。
耐久性については今のところ不安を感じたことは無いです。
あまり故障したという話も聞いたことはないですね。
全体としてすごくしっかりした造りですし、一つひとつのパーツにも安っぽいところは全然無い。
値段はそれなりに高いかもしれませんが、値段相応のクオリティの製品だと思います。
ネクストGのうまい使い方【自分の基準を知る】
最初の方でも書きましたが、使い方は簡単で、粗さ調整ダイヤルを挽きたい粒度に合わせてスイッチを入れるだけです。
基本的にはそれだけなので簡単です。
でも、せっかく安定して挽ける電動コーヒーミルを入手したら上手く使いたいですよね。
いつも安定して手間をかけずに挽けるので、自分の淹れ方に一番合う実際のコーヒー粉の粒度を割と簡単に知ることができます。
ペーパードリップには中挽きから中細挽きが良いというセオリーはありますが、実際にどれくらいの粒度で挽くのがいいかは、本当に人によるのではないかと思います。
なぜかというと、できあがるコーヒーの味わいを決める要素は挽き具合だけではないからです。
コーヒー豆の種類、焙煎度合い、湯温、ドリッパー、抽出時間など、さまざまな要素が絡み合って最終的な味わいが決まります。
そして、そのそれぞれの要素は人によって異なるので、一番良い挽き具合というのも決まった正解はありません。
調整ダイヤルが何段階も細かい調整ができる理由はそこにあります。
そしてそこが面白いところでもあります。
人によって使うドリッパーや淹れ方が違うので、自分にとって一番美味しく淹れられるダイヤルの位置は何度も淹れてみて探るしかないです。
何度も淹れてみると、ダイヤルをこの位置に合わせて挽くのが一番好みだといったことが分かってきます。
それはもしかしたらダイヤルの位置的には細かい方かもしれませんし、もしかしたら粗い方かもしれません。
それぞれの人の味覚次第なので、正解もないし理論もありません。
でも、まずは今あなたが使っている状態のネクストGで、一番好みのダイヤル位置を見つけてみてください。
それが分かったら、その好みのダイヤルの位置で挽いたコーヒー豆の粒度をよく確認してください。
自分が美味しいと思うダイヤル位置ではなく、そのときの実際のコーヒー粉の粒度を把握すること。
それを覚えていれば、自分にとってのひとつの基準ができます。
「ああ、自分はこの粒度で淹れたコーヒーを美味しいと思うんだ」
これが分かっているといろいろと応用が利きます。
コーヒーの美味しさって、体調によっても変わりますよね。
だから今日は少しあっさりにしたいなんて思ったら、ダイヤルをひとつ粗めにするとか。
ネクストGは簡単に挽けるので、自分の基準を知るために、挽いた後でちょっと確認するといいですよ。
では Enjoy coffee life!
コーヒー豆の挽き方はこちらでも書いてます