土居珈琲『メキシコ ウネカフェ生産者組合』
土居珈琲の「恵まれし土壌」セットから、メキシコ ウネカフェ生産者組合です。
1500以上の小農家が集まった生産者組合から届けられたコーヒー豆。
小規模な農家の集まりで品質を担保するのは難しそうな気もしますが、今回の豆も良いです。
多くの農家のモラルを保つのは大変な気もしますが、そういう意味ではすごいことだと思います。
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『メキシコ ウネカフェ生産者組合』のコーヒー豆データ
- 生産国 メキシコ 合衆国
- 地域 オアハカ州
- 生産者 ウネカフェ生産者組合
- 品種 ティピカ、ブルボン
- 精製 ウォッシュト
- 特徴 最高規格「SHGロット」、「ペタテ」と呼ばれる敷物の上で天日乾燥
ご覧の通り、きれいな豆です。
ハンドピックのおかげもあると思いますが、そもそも粒揃いの良い豆という雰囲気が漂ってます。
欠点豆?
なんのことですか?という感じ。
焙煎はシティローストです。
ほどよい焙煎度合いな気がします。
豆の特徴
![豆ペンタゴン『メキシコ ウネカフェ生産者組合』](https://cafe-obrigado.com/wp-content/uploads/2020/12/cafe-obrigado-beans-valuation-doi-mexico-unecafe-20201222.png)
柔らかな口当たり。はちみつのような甘み、柑橘系のきれいな酸味。後口にカカオのような風味を感じる。
『土居珈琲』
最高規格「SHGロット」というのが肯ける見るからに高品質なコーヒー豆。
焙煎もムラがなく、均一に火が通ってますという感じです。
袋を開けて出てきた豆を見た瞬間から、これは美味しいぞって思えます。
見た目のきれいさってコーヒー豆の場合、結構重要だと思うんです。
だって元の豆が良くないと見た目良い豆にはならないですよね。
それにクリーンな味わいを実現するには欠点豆は無いようにしなければなりません。
だから見た目が良くなるはずだと思うんです。
今回は、その辺りは完全にクリアしてます。
期待。
メキシコ ってどんな国
メキシコシティですが、大都市ですね。
高層ビル、都市の周辺への広がり、広場みたいな場所の整備具合が、大都市であることを感じさせます。
メキシコはご存知の通り、アメリカ合衆国に接する中米の国。
西は太平洋、東側はメキシコ湾、カリブ海に面していて、ビーチリゾートも多いです。
写真は有名なリゾートであるカンクーン。
90年代後半に行ったことがありますが、この写真の通りの典型的なリゾート。
本当にこうなんというか、全て忘れてバカンス気分な場所です。
その頃はアメリカ人カップルの新婚旅行人気No.1でした。
そしてメキシコといえば遺跡もあります!
有名なチチェン・イッツアのピラミッドです。
マヤ文明の遺跡ですね。
1988年に世界遺産に登録されています。
マヤ文明の最高神ククルカンを祀った神殿ですが、エジプトのピラミッドともまた違った趣です。
この中米の古代文明のピラミッドの方が凝ったデザインですが、遥かな昔に良く造ったよなと思います。
ククルカンは中南米の古代文明に良く出てくる羽のある蛇の神様で、アステカ文明ではケツァルコアトルですね。
ディズニー/ピクサーの『リメンバー・ミー』で舞台になっていたメキシコの『死者の日』。
故人への想いを馳せるという意味では日本のお盆的なものですが、明るい行事です。
『007 スペクター』の最初のシーンでも登場しますし、もはや有名ですね。
そういえば『リメンバー・ミー』は期待しないで見たら、すごく面白かったです。
いや、ホントに。
舞台設定も上手さ、家族の絆、少年の成長、音楽の良さみたいなとこは当然押さえてるとして、ストーリーの巧みさや意外な展開も仕掛けられていて、さすがという内容でした。
土居珈琲『メキシコ ウネカフェ生産者組合』淹れてみました
ああ、美味しいコーヒーです。
すべての要素がバランス良く配置された味わい。
酸味、甘みが整ったクリーンな印象。
苦味はそれほど強くありませんが、でもほどよくあります。
グァテマラなんかとも似た、中米の甘く美味しいコーヒーのすごく質の良い豆って感じです。
柔らかく、そしてどこまでもクリーン。
このクリーンさは、ウォッシュトだからというのもあるのかな。
とにかくスッキリとした味わいですが、口に含んだ瞬間は酸味もしっかりあります。
そしてその後に柔らかく甘みが続く。
少し冷めてきた方が酸味を感じられるかもしれませんが、冷めてきた時の酸味もきれいです。
後口に感じる甘みが、確かにはちみつっぽい。
「ペタテ」の上で乾燥させると甘みが出ると言われているらしいです。
本当にそうなのかは分かりませんが、確かに甘みは素晴らしいコーヒーです。
ちなみにJAS有機認証も取得しているそうですね。
小規模農家へのトレーニング含めて、サステナブルなコーヒー栽培を目指している生産者組合。
その努力は成果を出していると思います。
こんなに美味しいコーヒーを作れる生産者組合には、ぜひ永続してもらいたいものですね。
メキシコって治安は気になりますが、複雑な歴史、さまざまな気候、『死者の日』みたいな独特の文化があって興味深い。
それに古代文明の遺跡もすごいし、リゾートも素晴らしいし、そういえばメキシコ料理もいいですね。
それに加えてコーヒーも最高でした!
美味しいコーヒー豆を手に入れたら、美味しくドリップしたいですね。