もくじ
土居珈琲『グァテマラ ラ・アゾテア農園』
土居珈琲さんの『美しき精製』セットから3つ目は、グァテマラのラ・アゾテア農園。
ラ・アゾテア農園は1883年から続く伝統ある農園だそうです。
ずいぶん古くからある農園です。
1883年というと、日本では明治16年。
有名な鹿鳴館が開館した年です。
海外では、これまた有名なオリエント急行が開通した年でもあります。
今まで続いているって、本当にすごいことですね。
『グァテマラ ラ・アゾテア農園』のコーヒー豆データ
- 生産国 グァテマラ
- 地域 サカテペケス県 アンティグア
- 農園 ラ・アゾテア農園
- 標高 1645m
- 精製 ウォッシュト、『美しき精製』天日乾燥で丁寧に仕上げられた豆
- 特徴 最高規格SHBロット
グァテマラのコーヒー豆は標高で格付されますが、標高1400m以上で栽培された豆がSHB(ストリクトリー・ハード・ビーン)と呼ばれる最高規格になります。
コーヒー豆は標高が高く昼夜の寒暖差が大きなところで栽培されたものほど品質が良いとされています。
この豆は1645mですから、だいぶ高い場所で栽培されていますね。
なんだか良さげな感じです。
焙煎はフルシティロースト。
豆の特徴
レモンのような柑橘系、紅茶のような香り。きれいな酸味と甘み、しっかりとした口当たり。
『土居珈琲』
グァテマラというと甘みやコクという印象です。
でもテイスティング評からすると、この豆はやや違った特徴がありそう。
柑橘系、紅茶っていうとアフリカを思わせますが、どうなんでしょうか。
最高規格のロットだし、ちょっと一筋縄ではいかない豆なのかも。
これは楽しみです😌
グァテマラのアンティグアってどんなところ?
グァテマラ自体は太平洋とカリブ海に挟まれた亜熱帯。
ですが標高が高いところも結構あって、コーヒーは砂糖やバナナとともに主要産品のひとつ。
そしてグァテマラはかつてマヤ文明が栄た土地でもあります。
実は歴史的にはいろいろなものが古くからあるところです。
太平洋岸側は火山も多く、ラ・アゾテア農園があるアンティグアの写真にはよく火山が写っています。
これはアンティグアの有名な風景ですが、後ろに火山がありますよね。
アグア火山という名前。
なんとなく箱根から見た富士山みたいな感じもありますね。
中央に写っている黄色い建物はサンタ・カタリーナ・アーチというアンティグアでは有名な建造物のひとつ。
そしてアンティグアは、ユネスコの世界遺産にも登録されている街です。
1500年代から1700年代に建てられた古い教会や修道院がいくつもあるんですね。
こんな感じのとことか。
こんなのとか。
こちらはエルミタ・デ・ラ・サンタクルーズというアンティグアでも最も古い修道院のひとつ。
両方ともすごく雰囲気あって良いですよね。
こちらはアンティグアのマーケットで売られているトウモロコシ。
トウモロコシって、このグァテマラの辺りが原産地ではないかと言われています。
そしてコロンブスがスペインに持ち帰って、その後世界に広まっていったそうです。
今では日本でも広く栽培されていますが、実はグァテマラが最初なのかもしれないんですね。
ラ・アゾテア農園の観光記事が分かりやすかったのでリンクです。
土居珈琲『グァテマラ ラ・アゾテア農園』淹れてみました
お湯を沸かしています。
蒸らし中。
大体30秒から40秒ぐらい蒸らすようにしてます。
ドリッパースタンドにORIGAMIをセットしてます。
最近はスタンド使う場合は、直接マグカップにドリップする方式です。
サーバーから移さない分、温度が冷めないですね。
さて、味わいはというと、うん、確かにすごく特徴のあるグァテマラでした!
グァテマラらしい甘みなんですが、「紅茶のような」というフレーバーを伴うので、一瞬感覚が狂うというか。
コーヒー的な甘みと、甘み系ではない香りが同時に広がるので、不思議な複雑さが醸し出されます。
面白いコーヒーです。
シングルオリジンの良い豆って、たまにこういう複雑系に巡り逢えて面白い。
ブレンドの良さとは違う、偶然出来上がってしまった美味しさというか。
でもそれは適当にやってたら生まれない美味しさで、農園の不断の努力があって、どういう組み合わせでそうなるのかはわからないけど素晴らしいものに結晶したみたいな。
今回はフルシティローストなんですが、あまり苦味は感じません。
どちらかというと酸味の方が出てる気がする。
もちろん浅煎りの酸味とは違うんですが。
雑味がないのはいつもの土居珈琲さんらしいところです。
後口も単純ではなくて、これまた面白い。
今回は土居珈琲さんの定期宅配で『美しき精製』セットからでした。
丁寧に作られたコーヒーの良さが存分に味わえる豆でしたね。
定期宅配の良さって、こういう自分では選べない豆を飲めるところなんです。
コーヒー好きの方には体験してみることおすすめです。