もくじ
土居珈琲『インドネシア マンデリン・リントン』
土居珈琲さんの「恵まれし土壌」セットから、インドネシア『マンデリン・リントン』です。
マンデリンといえば、非常に特徴的な香りがします。
何というか野生的って言いますか、一発でわかりますよね。
日本では有名な銘柄のひとつですが、インドネシア国内ではあまり流通していないみたいですね。
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『インドネシア マンデリン・リントン』のコーヒー豆データ
- 生産国 インドネシア共和国
- 地域 リントンニフタ地区
- 生産者 現地のコーヒー輸出業者インドカフコ社契約の小農家
- 銘柄 マンデリン
- 精製 スマトラ式
- 特徴 肥沃な火山灰土壌で栽培
今回は焙煎はフルシティロースト。
マンデリンの苦味を引き出す、やや深煎り寄り。
豆の特徴
なめらかな口当たり。ハーブのような風味。ほどよいコクと苦味のバランスが心地よい。
『土居珈琲』
今回も肥沃な火山灰土壌で栽培された高品質なコーヒー豆。
地域的にはスマトラ島の北部、トバ湖という湖のほとり。
トバ湖はまさにトバ火山の噴火によりできたカルデラ湖。
ということでこの一帯は火山灰土壌なんですね。
そしてまたカルデラ湖の近辺は美しい風景が多いのですが、この辺りもそんな雰囲気で避暑地みたいですね。
スマトラってどんなとこ?
スマトラは下の地図にあるように、マレーシアのすぐ隣にある世界で6番目に大きな島です。
Googleマップを拡大してもらうとわかりますが、今回のマンデリン・リントンが栽培されたリントンニフタ地区はトバ湖という大きな湖のすぐ側にあります。
これがトバ湖の風景。
山が近くに迫っていて、カルデラ湖っぽい風景ですよね。
インドネシアって世界で4番目に人口が多くて、2017年時点で2億6千万人を超えています。
日本の2倍以上ですね。
でもこのスマトラの北部の辺りは人口密度が低いとこだそうです。
そしてこの写真に映るサモシール島はトバ湖に浮かぶ島ですが、観光スポットで避暑地。
インドネシアは人口も多いだけあって、300以上の民族が存在するそうですが、このトバ湖周辺を故郷とする人をバタク人って呼びます。
この辺りの観光スポットでは、そのバタク人の伝統家屋や舞踏などが観光客を楽しませているそうです。
こちらが伝統的なバタク様式のとんがり屋根。
何となくインドネシアっぽいイメージな気がしますね、確かに。
これに緩やかで優雅な舞踏が加わると、すごくそれっぽいですよね。
でも実はインドネシアでは、"he's a Batak"っていうと気性が荒い人って意味だそうです。
土居珈琲『インドネシア マンデリン・リントン』淹れてみました
まず蒸らしでお湯を注いだ辺りから、マンデリン特有の香りが立ちますね。
実は僕は最初、このマンデリンの香りがちょっとダメだったんです。。。
たぶんコーヒー初心者には、一風変わった香りに思えるのではないかと。
でも不思議なもので、何度も飲んでいるうちに、「あ、マンデリンだっ」って思うようになり、最近は「今度はどんなマンデリンかな、楽しみ」って思うようになりました。
これは慣れの問題なのか、それともコーヒーの味わいが深く楽しめるようになったのか、どちらでしょうね😅
飲み物や食べ物って、そういうのありません?
例えば、お酒でもシングルモルトのラガヴァリン(ラガヴーリン)ってウイスキーの銘柄があるんですが、これなんかも昔からある軟膏のメンソレータムみたいな風味がするんです。
最初は「何だこれ」とか思うんですが、慣れてくると良く思えてきたりするんですよね。
話がそれましたが、今回のマンデリン・リントンもコーヒーとしては高いレベル。
マンデリンらしく香りと苦味に特徴があります。
しかしそこは土居珈琲さんらしく、ほどよい加減のフルシティローストで、甘みもありバランスが良いコーヒーに仕上がっています。
酸味はあまり感じません。
同じぐらいの焙煎度合いでも、産地や精製で本当に違いが大きいですね。
土居珈琲さんによれば、近年「マンデリン」といっても、その特徴を持つものが少なくなってきているとのこと。
このリントンは、そういう中ではマンデリンらしさが堪能できるコーヒー豆です。
今回のマンデリンはリントンニフタ地区の肥沃な火山灰土壌で栽培された高品質な豆。
それに加えて、インドネシアのスマトラ島で行われるスマトラ式と呼ばれる独特な精製方法が取られます。
その結果、生豆の生命力が閉じ込められたかのような、この力強い香りが引き出されてくるのですね。
今回はまさにこのマンデリン独特の香りを楽しむ豆でした!
銘柄お任せの定期宅配の良いところは、「おっ、これか!」という、ちょっとしたサプライズ的楽しさですね。
自分で購入する場合、どうしても好みの産地・銘柄になりがちです。
コーヒーの専門家が選ぶ良いコーヒー豆を、次は何だろうって思いながら楽しむのもなかなか良いです。
次はどんな銘柄でしょうか?