絶対に知っておきたいコーヒー豆の保存方法とは?
コーヒーをできるだけ美味しく飲むのに大事なことは、コーヒー豆の鮮度を保つことです。
なぜかというと、基本的に鮮度が高い方がコーヒーは美味しいんです。
でも買ったコーヒー豆は、うまく保存しないと実はどんどん鮮度が落ちてしまうのです。
できればせっかくの美味しい豆、長く鮮度を保って美味しく飲みたいですよね。
コーヒー豆が劣化する理由があります。
その理由を知って、なるべくそれを避けるようにすれば、うまくコーヒー豆を保存できます。
それではコーヒー豆の保存方法についての解説です!
コーヒー豆の保存によくないこと
コーヒー豆の劣化の正体は酸化です。
コーヒー豆は酸化する
- コーヒー豆が酸化すると美味しさは減ります
見た目には分からなくても、実はコーヒー豆は少しずつ酸化します。
ということは、できるだけ酸化させない保存方法が良いということ。
ではいったい何がコーヒー豆を酸化させてしまうのでしょうか。
何がコーヒー豆を劣化させるのか
コーヒー豆に悪い影響を与えるものが次の3つです。
コーヒー豆の保存に良くないこと
- 酸素
- 光
- 熱
この3つがコーヒー豆の酸化を進めます。
基本的にこれらを避けるようにすれば、コーヒー豆の鮮度が落ちにくくなり、美味しさを長く保てることになります。
それから、これ以外には湿気も避けた方がいいものです。
湿気はカビの原因になるので。
とはいえ、いきなりカビが生えたりはしないので、まずは酸化を避けるのが重要です。
コーヒー豆の劣化は酸化が一番の原因
コーヒー豆が劣化する一番の原因は「酸化」ということが分かりました。
そして酸素、光、熱が酸化を進める原因になります。
酸化の実例としては、金属が錆びてしまうこともそうですし、果物の色が変わってしまうのも酸化が原因です。
食べ物全般で酸化は大敵なんですが、酸化はコーヒーにとってすごく重要なフレーバーを壊してしまいます。
そして一度酸化してしまうと、残念ながら元には戻りません。
ですので、とにかく酸化をできるだけ避けることが重要です。
コーヒー豆は酸素が嫌い
酸化の原因その1
「酸化」っていう言葉通りなんで、これは分かりやすいですね。
酸素に多くさらされるほど急速に酸化が進みます。
ですので、コーヒー豆をできるだけ酸素にさらさないようにすること。
まずはこれが一番大事です。
コーヒー豆は光が嫌い
酸化の原因その2
太陽の光に含まれる紫外線などの光エネルギーによっても酸化は進みます。
また、ある特定の波長の光に反応して活性酸素が増える酸化もあります。
とにかく光に当てないこと。
酸化防止には、これも大事です。
コーヒー豆は熱が嫌い
酸化の原因その3
温度が高いと熱による酸化が進みやすくなります。
ですので、せっかく密封性の高い容器にコーヒー豆を入れたとしても、直射日光の当たるところとか、温度を上げるものの近くに置いたりすると効果が下がります。
酸化防止には温度も要注意ですね。
恐るべし『自動酸化反応』
もうひとつ、酸化には『自動酸化反応』というものがあります。
これやばい反応なんですが、酸化してしまった成分が触媒となって、酸化が連鎖的・加速度的に進むことです。
つまり、酸化してしまったものは元には戻らないし、ある程度酸化が進んでしまうとさらに酸化はひどくなるということ。
早めに酸化対策をして、できる限り酸化を遅らせることが美味しさを保つ秘訣です!
コーヒー豆を長く楽しむ保存方法
ここまでで、コーヒー豆を劣化させる原因がわかりました。
とにかく酸素、光、温度が上がることを避けるということですね。
このコーヒー豆の大敵である3つを避けるには、保存方法と保存容器の2つが重要になります。
ではまず、コーヒー豆を長く楽しむための保存方法です。
コーヒー豆をキャニスターで常温保存
コーヒー好きな人で、買ったコーヒー豆はある程度の期間(1〜3週間)で使ってしまうよという場合。
そういう場合は、キャニスターに入れて常温保存でもOKです。
といっても直射日光の当たるところとか、温度が高くなるところにキャニスターを置くのは良くないです。
上に書いたコーヒー豆の保存によくない酸化が起きやすい状態になっちゃいますからね。
そこに注意すれば3週間以内ぐらいならば、常温保存でもかなり美味しさを保ったまま飲めます。
もちろん3週目ぐらいになると自然と風味は変化しますが、楽しめる範囲だと思います。
コーヒー豆を買ったままの袋で冷凍
ある程度の期間は保存しておきたいという場合は、迷わず冷凍しましょう。
購入したまま開封せずにすぐに冷凍すれば、1〜3ヶ月程度は保存可能です。
一度開封してしまうと、やはり風味は少しずつ損なわれていきます。
開封したら早く使ってしまうというのが基本ですね。
冷凍して1ヶ月ぐらいは、かなり良い状態を保てると思いますが、2ヶ月、3ヶ月となると若干風味は落ちるかなと思います。
とはいえ常温で保存した場合と比べたら雲泥の差があります。
冷凍したコーヒー豆は解凍が必要?
解凍は不要です。
焙煎したコーヒー豆には2〜3%しか水分がありません。
ですので、コーヒー豆は冷凍しても凍らないと思って大丈夫です。
冷凍庫から取り出して、すぐに挽いてもまったく問題ありません。
コーヒー豆の保存 冷蔵庫でもいい?
温度を下げて光を避けて保存ということなら冷蔵庫でもいいのかな?
という疑問が湧きますよね。
答えは「冷蔵庫でも効果はあるけど冷凍のが良い」です。
確かに温度は低め、光もそれほど当たらないという点では常温で置いておくよりは良いです。
ただどうせなら冷凍した方が効果は全然高いです。
保存方法としては、コーヒー豆の保存は冷凍が基本と思った方がいいと思います。
それとよく言われるのは、冷蔵庫の中の他の食品などの匂いが移るといった話がよく出ますね。
本当に移るかどうか試したことはないですが、確かにありそうな気はします。
と思うと、何だかわざわざ冷蔵庫に入れることもないかなと。。。
挽いたコーヒー豆の保存は?
コーヒー粉になると酸化が早い
上で書いた通り、酸素に多く触れるほど酸化が早く進んでしまいます。
コーヒー豆の状態だと直接酸素に触れるのは豆の外側だけに限られます。
でも粉の状態に挽いてしまうと、コーヒー豆の時の何百倍、何千倍も酸素に触れることになります。
つまり挽いたコーヒー豆は、酸化が進みやすいのです。
コーヒーミルを自分で持つべき最大の理由はこれです。
なるべく淹れる直前まで挽かないでおく方が酸化は進まないわけです。
挽きたてのコーヒー豆の香りが良く、淹れたコーヒーが美味しいのは、酸化が進んでいないからなんですね。
挽いたコーヒー豆の保存も冷凍です
でもいろいろな理由があってコーヒー豆を挽いた場合は、一番良い保存方法は冷凍です。
コーヒー豆の状態よりも酸化はしやすいですが、冷凍すれば保存期間は延びます。
挽いたコーヒー豆も迷わず冷凍保存しましょう。
コーヒー粉の賞味期限はどれくらい?
挽いたコーヒー豆は本当に早く風味が落ちてしまいます。
世の中には挽いた状態で販売されているコーヒー豆もいっぱいあるわけですが、残念ながら美味しさを保つには難しい状態で販売されているんですね。
もちろん挽いたコーヒー豆がすぐに飲めなくなるというわけではありません。
ですが、微妙な風味を楽しんで飲めるのは、開封して1〜2週間でしょうか。
コーヒーミルを持っていない人も多いので、挽いたコーヒー豆には結構需要もあるのだと思います。
自分も本格的にコーヒーに興味を持つ前は挽いたコーヒー豆を買っていました。
でも、やっぱり挽きたてのコーヒー豆で淹れたコーヒーの方が美味しいです。
これはどうしてもそうなりますよね。
せっかくコーヒーに興味を持ったのであれば、コーヒーミルの購入がおすすめです!
挽きたての豆との違いは、かなりありますよ。
コーヒー豆の保存容器
では次に保存容器です。
コーヒー豆の保存容器のことをキャニスターと言います。
コーヒー豆専用のキャニスターもあれば、キッチン用品として売られているドライフードの保存容器などもあります。
キャニスターにもいろいろな種類がありますので、その違いを見てみましょう。
コーヒーキャニスターの材質による違い
材質 | 特徴 |
磁器 | 遮光性が高い、扱いはやや注意が必要 |
ホーロー(琺瑯) | 遮光性が高い、丈夫で扱いやすい |
ガラス | 遮光性は低い、ニオイは移りにくい、扱いはやや注意が必要 |
プラスチック樹脂 | 遮光性は低い、軽くて丈夫で扱いやすい |
コーヒー道具の中では地味な存在ではありますが、無いと困るキャニスター。
材質によって少し良いところが異なるので、参考にしてください。
自分の使い方に合ったキャニスターがあると、毎日のコーヒーライフが効率的になります。
コーヒー豆のおしゃれな保存容器
ORIGAMIキャニスター
ORIGAMI キャニスター
密閉性 シリコーンパッキン付き
遮光性 磁器は遮光性が高い
丈夫さ 通常の食器と同じ
お洒落 デザイン、カラー良し
このORIGAMIキャニスターのすごく良いところはデザインとカラー。
スタッキングできるなどの機能性も良いですが、やっぱりおしゃれなところかなと。
保存容器って元々地味な存在です。
ないと困るし、必需品なんですが、役割的には地味です。
なんですが、このキャニスターは使って嬉しい良さがあります。
なんとなくこれにコーヒー豆を入れておくと、淹れる時に楽しい気分になるというか。
こういうのって、些細なことかもしれませんが、割と大事だったりします。
ほんの少しですが気分が上がることがあるのは良いですよね。
そういう意味で僕はこのキャニスター、すごく好きです。
キャニスターの中では一番のおすすめ。
OXO ポップコンテナ
密閉性 ドライフード保存用
遮光性 透明なので。。。
丈夫さ 樹脂製で扱いは楽
お洒落 機能的です
キッチン用品で人気のOXO(オクソー)の人気商品のひとつ。
コーヒー豆専用ではないですが、これ優れモノの保存容器なんです。
フタの真ん中に大きなボタンが付いていて、それを押して開閉します。
簡単に密閉できるのと、開けた時はボタンがハンドル代わりにつまめてフタを開け閉めしやすい。
スタッキングも可能で収納も機能的、サイズも18種類もあり選択の幅が広いです。
僕はスモールスクエアを使っていますが、少量のコーヒー豆の保存に使い勝手が良いです。
キッチン用品として優れているものは、やはり良いです。
ハリオ ボナ・琺瑯ティー&コーヒーキャニスター200
密閉性 シリコーンパッキン付き
遮光性 ホーローで遮光性良し
丈夫さ ホーローは丈夫です
お洒落 オリーブウッドが良い
オリーブウッドのフタとホーローの純白のボディとの組み合わせがおしゃれなハリオのキャニスター。
ホーローは扱いやすく、磁器よりも気を使わなくていいかもしれません。
サイズも2つあって、大きめの200gと小さくてかわいい100gです。
あと最近、これの本体がガラス製のバージョンも出ましたね。
ハリオ 珈琲キャニスターM
密閉性 しっかり閉じられます
遮光性 透明なので。。。
丈夫さ ガラスはやや気を使います
お洒落 機能性重視
あと、これも定番のコーヒーキャニスター。
樹脂製のパチンとはめられるフタが付いたキャニスターで、値段も安め。
とりあえず買うなら、これは買いやすく使いやすい製品です。
実売価格が安いし、一見すると本体がプラスチックかと思いきやガラスです。
KINTO SCS コーヒーキャニスター
密閉性 シリコーンパッキン付き
遮光性 磁器は遮光性が高い
丈夫さ 通常の食器と同じ
お洒落 SCSのコンセプト良し
キントーのSłów Coffee Styleシリーズのコーヒーキャニスター。
約200gのコーヒー豆が入るサイズです。
カラーがホワイトとブラウンの2種類から選べます。
本体は磁器製で、シリコーンのパッキンが付いたフタでしっかりと閉められます。
SCSのシリーズは買いやすい値段で雰囲気良い製品も多いですね。
カリタ All Clear Bottle 250
密閉性 抗菌ポリエチレンパッキン付き
遮光性 透明なので。。。
丈夫さ ガラスはやや気を使います
お洒落 ガラスの清涼感
カリタのキャニスターはフタまでガラスのクリアな製品。
カリタのメジャーカップも付いてきます。
ガラスはニオイも移らず清潔感が高いところが良いですね。
サイズも150、250、300と3種類から選べます。
遮光性は落ちますが、ガラスの雰囲気はとても良いですね。
容器の中を真空にするコーヒーキャニスター
ANKOMN(アンコムン)真空保存容器ターンシール
密閉性 真空保存的な機能
遮光性 透明ではないタイプ
丈夫さ 樹脂製で扱いは楽
お洒落 機能性重視
より酸素と触れるのを避けたい場合はこれは良いですね。
容器の中の空気を抜いて真空に近くするので、酸化防止には効果が高そう。
ただし、焙煎から時間が経っていない新鮮なコーヒー豆は炭酸ガスを多く放出するので、炭酸ガスの発生がおさまるまで待つようにとのこと。
機能性重視の方へ。
まとめ:絶対に知っておきたいコーヒー豆の保存方法
いかがでしたでしょうか?
恐ろしいですね、酸化。
コーヒー豆の大敵です。
せっかく高くて美味しいコーヒー豆を購入したら、できれば長く美味しい状態を保ちたいもの。
保存の仕方は間違えないようにしたいですね。
ぜひお気に入りのキャニスターを見つけて、冷凍保存と組み合わせてうまくコーヒー豆を長持ちさせてください。
ちなみに僕はこんな感じでやってます。
冷凍と常温保存の組合せ
- 購入したコーヒー豆は開封せずに冷凍保存
- 開封したらお気に入りのキャニスターに移す
- キャニスターは直射日光の当たらない場所におく
- キャニスターのコーヒー豆は2週間以内に飲んじゃう
常にいくつかコーヒー豆がある状態なので、基本は冷凍してます。
開けたら、自然体で風味の変化も楽しみつつ常温保存です。
では Enjoy coffee life!
コーヒー豆、いつかは挽かねばなりませぬ。
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